自由を束縛することによる幸福を追求する

さて、学問からまずはじめに紹介するのは、法学という学問についてです。法学とはその文字どおり、一部原始的民族を除けば、この地球上ほとんど全ての地に於いて制定される「法律」について研究する学問です。この法学は、遡れば古代に行き着き、その時代は「自然法」に対する解釈が盛んに議論されました。この時代の法律というのは、基本的に道徳心と宗教の両方と深く結びついたものであり、法学が成立するためには、法律が宗教や道徳とはまた違った独自の規範としての意識がなされていなければならず、法を解釈し、法を適用する専門家が生まれることも必要でした。古代ギリシアに於いては、紀元前6世紀前後から盛んに法律の制定が行われ、ノモス(法律)と、ピュシス(自然)は明確に分断され、ノモスは宗教や神話に根拠を持つものではなく、あくまで人間が産み出したものとしての意識が非常に強まっていたようです。そして時は進み古代ローマ、この時代に於いて地球上にある初めてのものが成立します。それは、「成文法」ようするに、文章としてしっかり記録され、厳格に規定された「十二表法」というものでした。そして同時に、法律を執行する「法務官」も置かれ、ここにおいてようやく現代の国家に近づくに至る法律が誕生したと言えるでしょう。彼ら法務官が、十二表法を元にして現実的に加えた裁断が、後の法律に対して大きな影響を与えたと言われています。しかし、ノモスとピュシスの分断された法律は、長くは続きません。ローマ帝国内においては弾圧の対象であったキリスト教が、迫害を物ともせず普及し、ついには国教となりました。ここにおいて、ローマの法律はキリスト教をベースとした宗教的自然法へと変化します。その後ローマ帝国は滅びますが、ローマに残された『ローマ法大全』は、後の法学に対して大きな影響力を持つことになりました。この段階で、1つの時代が終わりを告げたと言えます。これが変わってくるのは、ルネッサンスの時代以降です。ルネッサンスが訪れるまで、あくまで法律は神の理性でした。しかしながら海を超えて他の文化を持つ文明と触れることによって、段々と人々の意識には変化が訪れ、法律はあくまでも人間による「社会契約」であるという論が巻き起こります。ここでようやく、法律は神の手から再び人の手へと戻り、再び積極的な研究対象となったのです。そして現代にいたり、法学はより具体的に、より実利的な学問へと進化しました。どのような法律には、どのような効果が発生してきたのか、それらを追求することによって、未来の法律に対して影響を与える学問であるということが出来るでしょう。さて、この先では、法学に関わる4つの事について紹介していきます。まずは歴史的な法律について研究する「歴史法学」、さらには、法体系についてより詳しく分析する「分析法学」、人によって大きく違いながらも、誰もが守ることを求められる道徳について考える「現代正義論」そして、法学の大家「ラートブルフ」の4つについてです。それぞれ、現代の法律学に大きく関わるものですので、是非少し見てみてください。

最近では、公式サイトよりもニコンのYouTubeをよく見るようになりました。

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